http://kashima.kurofuku.com/%E7%94%B1%E6%95%A2%E9%AB%98/%E9%AB%98%E3%81%AE%E7%B5%90%E5%A9%9A%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84%E9%81%93%E3%81%AE%E5%B0%8F%E3%83%8D%E3%82%BF高の結婚しない道の小ネタ
由敢高の高明と敢助の話。CP成立していない。
東都時代、敢助への想いを秘めたまま女性と付き合い、「このまま卒業して社会人になって、結婚までいくのかな、家族が作れるのかな」とほんのり『一般家庭』を夢見ていた高明、突然別れを告げられる。
理由は『両親が惨殺され、犯人は未だ捕まっていない』ことを初めて知ったから。
付き合って1ヶ月、「うち、来ない?」と誘われ、初夜を迎えようとしていた日のことだった。
事件の情報だけ知った第三者からすれば、高明は精神的に問題を抱えているだろうし、家庭環境も複雑だろうし、犯人が高明を狙っているかもしれない。もし犯人を見つけたら高明が殺人犯になるかもしれない。
彼女の立場からすればそんな『訳あり』の人間は彼氏にも夫にも相応しくないと理解できたので別れる高明。
未成年だが酒でも飲んでみようか、パチンコでもやってみようか、行きずりの女を引っ掛けてみようか。
自暴自棄モードの中、敢助からの電話が鳴り……。
数時間後、一人暮らしの高明宅に敢助の姿が!
「なん……で……」
「あア? ダチが泣いてたら駆けつけるもんだろ」
「君の名前しか呼んでないのに……急に切ったと思ったらまさか新幹線で……? 今何時だと思ってるんです……」
「ほら、今日の夕飯詰めてきた。冷めちまったからレンジ借りるぞ」
ひとり分の夕飯をふたりで分けて食べて、足りないからコンビニで買い足して、アイスも買って、家に帰って狭い風呂に無理やり敢助も入って高明のこと洗ってくれて、シングルベッドでぎゅうぎゅうになりながら寝る。
「そうだ、長野に帰ろう」となる大学生活スタート数ヶ月目。
両親を殺害された被害者というどうしようもない外的要因で結婚できない道より、敢助への想いというどうしようもない内的要因で結婚しない道のほうが断然歩きやすい。
将来的に「女にフラれてピーピー泣いてたのを慰めてやった」と笑い話にする敢助はいるし、ジト目で「うるさいですよ」と否定はしない高明はいる。
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