http://kashima.kurofuku.com/%E7%94%B1%E6%95%A2%E9%AB%98/%E9%AB%98%E3%81%AE%E6%88%90%E9%95%B7%E6%9C%9F%E3%81%A8%E6%95%85%E4%BA%8B%E6%88%90%E8%AA%9E%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9%E7%99%BA%E6%95%A3高の成長期と故事成語によるストレス発散
高敢高。
高の成長期と故事成語によるストレス発散。
にょきにょき背が伸びて敢より大きくなった高に「お前もう牛乳飲むな! これ以上伸びる必要ねぇだろ!」と言ってたが、ある日を境に高の成長が止まってしまってまた背を追い越した頃すごく後悔する敢はいる。いてほしい。
両親がコロされて弟は喋れず記憶混濁、兄弟離れ離れ、慣れない親戚の家での生活、これでストレスが体に表れないの無理がある。
人はいつ何が起きるかわからないと思い知って、いろいろ自分の対人関係を深く考察しそう。
敢への気持ちは「寤寐思服」(ごびしふく)が妥当かなと落ち着く。
何かの拍子に「寤寐に思服す」を言って、「ごび……? 何つー意味だ?」と聞かれ、普段聞き返されないからちょっと驚きながら、
「ごびにしふくす。詩経に出てきます。『寤』は起きること、『寐』は寝ること。寝ても覚めても忘れられないことや、人を思う気持ちが切ないことを表します」
と素直に答える。
その時すごくスッキリする高。
自分の気持ちを口に出すと気持ちが晴れやかになることを知る。
一般的に定義される恋心と名付けるには全然キラキラしていない、続く詩経の「輾轉反側す」(めっちゃ身悶える)みたいな恋心ではないけれど、想ってることははっきり自覚した。
敢は敢で「家族のことが忘れられないのか……」としんみりして、「言いたくなったらいつでも言え」って寄り添ってくれる。次の日牡丹餅差し入れてくれる。
このすれ違いをうまく使って、高はこれを機に想いが溢れそうになったら敢に直接「寤寐思服」を言うようになる。
敢も慌てず騒がず「そうかい」って返す。
堂々と告白しながら当人にも周りにもバレることのない素晴らしいストレス発散方法を知ってとてもスッキリ、身長もふたたび伸び始めて敢を追い越すまではいかずとも名前に恥じない高身長になりましたとさ。
めでたしめでたし。
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