2025年9月、赤ブー主催のTOKYO FES Sep.2025が開かれました。
そのジャンルオンリー内でグループプチオンリーが開かれ、そこに女×男で申し込んでみました。
「赤ブーって女攻め参加可能っていうけど、経験談ないかな?」
という参加前の自分のような人に向けてレポを書きました。
※参加サークルCP数の比較という気分を害する人もいらっしゃるかもしれない行為をしているので、このレポではキャラ名をイニシャルで表します。
ブログ内の別ページではキャラ名出してますのであまり意味ないと思いますが、書いている側の気持ちの問題。
※同人誌を「売る」「買う」という表現をしていますが、頒布の定義を論じたいわけではありません。頒布の対義語がわからなかっただけです。
【結果】
旬ジャンルパワーで売れた
【ジャンル概要】
・30年選手長寿マンガ。見たことはなくても聞いたことはある人が多いと思う。
・赤ブーではよくジャンルオンリー、及び様々なカプオンリーが開かれている。
・K(男)がキーパーソンとなる映画が2025年春から上映された。Kが所属するNグループメンバーのY(女)、T(男)も含めて盛り上がる。Nグループ自体は約15年前から登場しており古参ファンも多い。
【弊サークル概要】
・小説を書く
・サークル参加3回目
・2回はBLで参加(同ジャンルだがNグループは初めて)
・むかーしオンラインで男×女をメインに、BLも女×男も書いていた
・最近はBLがメイン
・女×男でリアルイベントサークル参加は初めて
・2025年の映画でハマったNグループ新参者
・Nグループの知り合いゼロ
・Nグループに関しては左右に地雷がなく、フォローしまくると「自衛ブロック」されて永遠に作品を拝めなくなる恐れがあり、リストで楽しんでいるため。
・Xの仕様変更に振り回されるのが嫌になりXで活動はせず他SNSに移ったため。Xは閲覧と宣伝と連絡用。
・作品投稿の場をpixivからXfolioに移してるため。
【参加経緯】
2025年4月、「女攻めが見たいWEBオンリー」が開かれ、BL前提の女攻めを書き、女攻めエロを書ききった実績を積む
↓
映画でK(男)×Y(女)が盛り上がった
↓
「K(男)×Y(女)最高だな!」
│
プロットアウトプット ←BL脳と女攻め脳の介入
↓
Y(女)×K(男)割と書けそう
↓
女攻めオンリー2に出ようかなと考える
↓
相互さんと話してせっかくだしグループオンリーで女攻め本出そうと[Y(女)×K(男)]で申し込む
【サークル配置】
[K(男)×Y(女)]… …[K(男)×Y(女)]… …[K(男)×Y(女)]
(通路)
[T夢]…[ジャンル別カプ]【Y(女)×K(男)】[K(男)×Y(女)]…
│
│遠く
↓
[K受け]
サークル配置が発表されて、初めて「男女の組み合わせは女×男であっても男受けエリアに配置されない」ことを知る。
(赤ブーQ&Aより)
Q.「女×男」のカップリングで申し込みはできますか?
https://event-guide.site/akaboo/2024/10/04/1179/>A.はい、可能です。
>ただし、「女×男」でお申し込みいただいても、男受けのBLエリアには配置できませんので、予めご了承の上お申し込みください。
>当社基本ルールとして、パロディジャンルにおいて男女CPの場合、男女CP・GLエリアに配置されます。
攻めを左に! 受けを右に! 申し込めば! 右を基準に配置されると思い込んでた愚か者です!!!!!
上述のとおり、私は日頃BL畑を耕しているので、男女カプの延長というよりBLの延長でKを受けにして執筆していました。
精神だけではなく肉体的にも女が攻めで男が受けでも「男×女」なのは……? といささか疑問が残りますが、4月以前から女攻めの定義論を勉強しては幅が広すぎて放り投げている身なので、主催側に「女攻めをBLエリアに配置してください」とお願いするには説得力がなさすぎました。
そもそも提示されているQ&Aを読んでいなかった私が100%悪い。
「BLにおっぱいは不要!」という説を見たこともあります。(BLの女体化もありますが)
一般人は「女王様モノを見たくてBLコーナーには行かない」というロジカルも理解できます。
なので「男受け」重視の「女×男」で赤ブーイベントに出たい場合、攻め欄を空白にして「K受け」に配置されるよう工夫が必要かもしれません。
ただ、そうすると女×男というCP概念を誤魔化している・自分に嘘をついている気分になる……かも……?
その辺はお好みで。
【サークル数】
TOKYO FES Sep. 2025 キャラ・CP別集計
https://anodoko.net/blog/?p=7651より抜粋
K(男)×Y(女) 34件
K(男)×T(男) 67件
T(男)×K(男) 23件
×K(男) 4件
Y(女)×K(男) 1件 ←誇り高き弊CP
3人のCPを抽出してみました。
Nグループにはまだキャラがいますし、CP要素なしのサークルもあります。
もちろん夢もあります。
この中には「TとYとKの三人交際」も含まれます。誰が右なのかは書く人によります。
なお、よくあることなのか今回に限ってのことなのか、「グループオンリー内に別カプがちらほら挟まれる現象」が生じていました。
グループオンリーとは……? と首を傾げてました。
【やったこと】
・ポスター(A3)掲示
→効果あり。
要素を箇条書きにして性癖をアピール。
立ち止まって読んで「にこ…」となって買ってくださる方が多かった。
・名札
→アクスタをケースに入れて、グループ名とスペ番、サークル名、サークル主を書いた名札をイン。
隣が別カプで、「私からNグループオンリー始まってます」とアピールを。
効果は不明。アクスタは褒められた。ヤッタネ!
・感想依頼
→知り合いゼロ、Xの宣伝ポストの反応が片手で足りる数だったため、「こりゃ1人も来ない恐れを視野に入れておかないとな!」と、同人誌のチェックをお願いしているコトノミン様に感想もお願いしました。
コトノミン
https://kotonomin.com/校正コースのオプションで+550円で150字の感想。小説書く人からすると「たったの150字?」と思うかもしれませんがとんでもない。Xのポストいっぱいの文量の感想です。貰ったら嬉しいやん??
イベント前に自己肯定感を上げていこうというスタイルです。お金払ってるので後腐れなくてよき。
頂いた感想は、「そう! そうなの! そこ書きたかったの~!」と嬉しくなるものでした。
コトノミンの中の人は弊ジャンルをご存知なので、読者の共通認識のもと、感想を頂けました。
イベントのお守りにしました。
「読んでくれた人がいる」「褒めてくれた人がいる」という後ろ盾は大変心強かったです。
・不安要素をノートに書き出して心の中のギャルに答えてもらう
→思いつくまま愚痴を書いていきます。
愚痴が落ち着いたら、心の中に住んでいるギャル(解像度低い)に愚痴を聞いてもらいます。
「1冊も売れないかも」
「〇〇さん(相互)は買ってくれるって言ってたじゃん!」
「1人も来ないかも」
「さみしーねー!1時に撤収しよ!」
「女攻めがダメなんじゃない、私の本がダメなんだ」
「わかるぅ~ウケんだけど~!自分がモテないって突きつけられんのマジだるいよね~!!」
「失敗する……」
「何が成功なわけぇ?」
「完売?」
「ばっかじゃねーの他人頼りかよ!」
「隣の人に挨拶する」
「偉すぎ~成功~!」
ギャルのセリフは違う色のペンで書いていきます。
不安の可視化、それの過剰反応を抑えて……ダダ下がりの自己肯定感を少しずつ上げる効果が……あるんじゃないかな……?
上述の感想は他人を必要としますが、これは自分1人で事足ります。無料だし。
私は割とスッキリするので、イベント前に限らず普段からノートにざかざか書いてます、心の中のギャル、おすすめ。
・ハート型ホログラム、タイトル箔押し
→完全に自己満足。
少部数なのでキラッキラにしました!
【いざ頒布】
10分に1人のペースで本を手に取っていただけました。
すごくないですか?
・グループオンリーの知り合いゼロ
・宣伝ポスト反応1桁
・pixiv宣伝反応1桁
これでイベント当日に人が来るって大健闘でしょう。
私はほぼ認知されていないので、ファンが来るというのは考えづらい。
旬ジャンルパワーを思い知りました。
印象的だった方々
・サークルリストを見て、タイトルとお品書きを見比べて買ってくれた人。お宝の地図に拙作が!?
・Kのレイヤーさん。受け本人が年齢制限本買ってる!?
・K受けの創作者さん。名札をかけて買いに来てくださったのでわかった。あんな遠くからこんなポツンと1件のK受けを買いにわざわざ足を運んで……!
本を買う側として、
・キャラの組み合わせ重視「男×女」エリア
・受け重視「男受け」エリア
どちらが買いやすいんでしょうね。イベントの回りやすさとか、会場で見かけた時の性癖の合致とか……。
私は「K×Yだと思ったらY×Kじゃねーか!」と本を投げつけられないか不安でした。
今のところ苦情は来ていません。
来たとしても前書きで注意してるのでオールスルーします。傷つくけどね!
【総括】
「逆カプの者だ!」と石を投げられることはありませんでした。白い目を向けられたかもしれませんが、目が悪いので気づきませんでした。罵倒されたかもしれませんが、耳が悪いので気づきませんでした。
総じて楽しいイベントとなりました。
お立ち寄りくださった方、ありがとうございました。
今回は本当に旬ジャンルの恩恵にあやかりました。
イベントに出ようか悩んでいると愚痴った時、「私買います!」と言ってくれた相互さん、ありがとうございました。
おかげで貴重な経験を積むことができました。
赤ブーイベントで女攻め同人誌を頒布することは可能です。
ただし売れるかどうかは「人による」「タイミングによる」でしょう。
もっと日頃から活動的に作品を更新して、認知度を上げていたら? きちんと調べてK受けに配置されていたら?
ジャンルの旬が過ぎたら? 1年後に出たらまた話は変わってくるかもしれません。
このレポから他人が参考にできる点は少ないというのが結論です。
売れたのは旬ジャンルパワーのおかげだからね……。
でも出してみたいなら出したほうがいい、それが同人だから!
よき同人ライフを!
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